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県の面積の約80％が山地で占められていて、手つかずの自然が多く残る地域である和歌山県の薬剤師数は2,163人。人口10万人に対する薬剤師数は全国平均の226.7人よりも3.9人少ない222.8人と薬剤師がやや不足している状況といえます。

和歌山県内には病院86件、薬局480件、診療所1,065件があり、それぞれの職場で働く薬剤師数は病院勤務が433人、薬局勤務が1,053人、診療所勤務が109人。和歌山県で働く薬剤師2,163人のうち、20.0 ％が病院に、48.7 ％が薬局、5.0 ％が診療所となっており、薬剤師の約半数弱が薬局に勤務しています。
和歌山県内の人口10万人に対する薬局数は平成26年時点で、全国平均44.65軒に対し47.84軒となっています。訪問薬局数は427軒、人口10万人に対する訪問薬局数は全国平均37.64軒に対し44.31軒と、全国平均と比べるといずれも上回っています。

和歌山県で働く薬剤師の平均年収は全国平均の515万円よりも52.7万円低い462.3万円で全国第40位です。
また、和歌山県の病院・診療所、薬局・医療施設で働く薬剤師の平均年齢は48.7歳。全国の平均年齢45.3歳と比較すると、やや高くなっております。

和歌山県は、薬局数・訪問薬局数が充実しているものの、薬局に勤務する薬剤師が不足しています。また、和歌山県は、関西地方（2府4県）で薬剤師数が最も少ないため、薬剤師を募集している薬局が数多くあります。
エリア間求人倍率の差が大きく、求人の人気は和歌山市に集まる傾向があります。その他の県東、県南地域では、慢性的な薬剤師不足の地域であるため県東や県南エリアの求人は比較的給与が高い傾向があります。

近年、和歌山県の人口推移は緩やかに下降し、また超高齢化社会へと進んでいます。高齢者の増加に対して、医療施設の拡充は急務であり、薬剤師のニーズは益々高まっているといえます。

参照：「平成26年（2014年）医師・歯科医師・薬剤師調査」、「賃金構造基本統計調査」、「きまって支給する現金給与額×12ヶ月＋年間賞与その他特別給与額」、「地域医療情報システム」